一方、謎の男の反対側の裏路地では・・・。


「なんかさ、声しない?」


「確かに・・・って、お前いい加減『月刊ロリヲタ』見んのやめろよ・・・」


「うっせ。梓っちは黙れ。」


「いいじゃないの、また怖い裏の歌子ちゃんになっちゃうじゃん。」


何人かの少年少女たちが、こんな遅くに何かとワイワイやっていた。


だが、何か、普通の子供とはちょっと違う・・・気が。


ガラガラっ!!


「何の音?」


「怖い!!やだぁ・・・」


どうやら、空き缶を投げ捨てるような音。


今まで騒いでいた少年少女たちは、一気に言葉すら消えた・・・。