「ずさ!」


ん…


「梓!!!」


え…

「あ!!」


「はぁ…やっと起きた。」


「あ、あんたは…」


「え、俺の名前もう忘れちゃった?」


「いや、覚えてるけど…」


「よかった!あ、そういやさっきお兄ちゃんって何回もつぶやいてたけど…」


「え?!あ、あぁ。なんでもないから。」


「お、おう。」












何度も、何度も何度も、
叫んだ

叫んでも帰ってこないってことくらい分かってたのに

それでも信じてたって事だよね

お兄ちゃんが帰ってくるって

信じてた証なんだよね。