別に急ぐわけでもなくゆっくりと図書館に向かう。 「______静か」 授業中のため、シーンとしているこの空間。 どこか現実から切り取られたようなここには、神聖さすら感じる。 それは窓際から差す暖かな光のせいだろう。 ポカポカと温かい陽だまりを選んで通って、私は図書館へと歩みを進めた。