Strawberry DROP 新連載スタート

「どうして・・・付きまとうのよ。どうして・・・追い掛けてくるのよ」

私は感情を剥き出しにして声を張り上げていた

周りのことなんて今の私には気にする余裕なんてない

「嫌っ、離して」

手を解きたくて何度も何度も腕を振る

それなのに離してくれなくて・・・

掴まれている右手首がジンジンと熱を持つ

次の駅に着くアナンスが流れ、電車がスピードダウンする

電車が止まりドアが開くと、上條蓮が私をホームへ引きずり込み、手首を掴まれたままでいる

ここ私の降りる駅じゃないよ

なんでよ

なんで離してくれないのよ

「ヒクッ・・・」

私の意思を無視して涙が勝手に零れ落ちる

「キャッ」

「ごめん」

手首を引っ張られ私は今・・・

上條蓮の腕の中にいる

そして上條蓮は私に謝った

謝る理由はなんなの?