思いよ、とどけ

腕がチクリとした。


「今は安静にしてて。」


「うん」


「目を瞑って…」


酸素不足なのか、酸素マスクをつけられた。


だいぶ呼吸がましになる。


「寝ていいからな」


と肩を規則正しくポンッポンッと叩く。


「おやすみ…」


ふわーっと僕は夢の世界に入ってく…


もう、長くないんだなって実感されるよ…