私の好きな人 私を好きな人

お昼時の学食はものすごく混んでいる。

明るい日差しが差し込むこの場所は、いろんな学部の学生でごった返していた。


私が学食の入り口で背伸びをしていると、

『おっ、きたきた』
と、嬉しそうに笑いながら、数人の男友だちとテーブルに座っていた蒼太先輩がブンブンと手を振る。


『よし、ちゃんと来たな、えらいぞ』

蒼太先輩がそう言うと、周りにいた同じバレーボールサークルの隼人先輩が、

『お前、ほんとにおごらせるつもり?鬼だな』

と言ってくれた。

私は、隼人先輩に向かって、
『ですよね』
と言う。


『私、年下なのに』

『相手は、女の子なのに』


私と隼人先輩の言葉に、蒼太先輩は、

『そんなもん関係ないね』

そう言って、券売機に向かうと、

『ほれ』

と嬉しそうに笑う。


『…分かってます』

私はお財布をだして、A定食を二枚買った。
こうなったら、私も食べよう…。