『いやぁぁあ゛絶対無理!!!おばけいるよほらみて、お先真っ暗!!霧がかってるって』

『大丈夫だって!手、繋いでてあげるから』

『そういう問題じゃないよ(笑)泣くよ?叫ぶよ?噛むよ!?』


大輝に抱きしめられたまま、私は地面にしゃがみ込んだ。


ここは学校の近くの大きな公園

20年くらいまえに行方不明になった女の子の霊が出ると噂のある、夜には絶対行きたくなかった場所。

私は浅野彩香、
恋愛ステータス...片思い中。

今ちょうど抱きしめられてる大輝に片思いしている。

傍から見ればカップルだけど、付き合っている訳でもない。

現在私は、人生で一番特殊な恋愛をしている。

なんでこうなったかと言うと...
話は聞き飽きるくらいに長くなる。