「お母さん!謝らなくていいよ!お父さんもお母さんもあたしたちのことを思ってのことでしょ?…ならうれしいよ♪」


ね?颯真?


あたしは目で聞いた。


「俺も…!」


「ありがとね…夏依…颯真…。」


お母さんは涙を流した。


「夏依の気持ちはどうなんだ?」


お父さんがニヤニヤ笑いながら聞いてくる。


はい?


改めて聞かれるとものすごく恥ずかしいんだけど…!


「あたしたち…3ヶ月前から…ね?」


颯真に助け船を求めた。


恥ずかしい…。


「お…おう!父さん、もう付き合ってるから♪」


「えぇ!?」


お父さんは今度こそ驚いていた。


「夏依、颯真、今度ダブルデートする?」


お母さんが言い出した。


「「「だ…ダブルデート!?」」」


あたしたちは開いた口がふさがらなかった。


ダブルデート…かぁ…。


できたらいいな♪


少し前まであたしは姉と弟だから幸せになれない…そう思ってた。


でも、あたしたちって幸せになってもいいんだよね…?


颯真…一緒に幸せになろうね…!