そういえば…どうやって返事するのかシロから聞いてない。


メールで返事したらいいのかな…?


あっ、もしかしたらシロからメール来てるかも!


あたしは携帯を探した。


「な…ない!」


ベッドの上にも机の上にもどこにもなかった。


「あーもう!あたし携帯どうしたっけ!?」


頭を抱えながら今日の行動を思い出す。


が…パッと思い出せない…。


「携帯どこよー!!」


思わず叫んでしまった。


「ばっかじゃねぇの?」


…は?


あたしはすぐ声がしたドアの方を見た。


「そ…颯真!」


そこには颯真がいた。


颯真とは一ノ瀬颯真[いちのせそうま]。


あたしの1つ下の弟だ。


身長があたしより20cmくらい高くて見た目は兄と妹って感じ。


「勝手に開けないでよ…!ノックくらいし「これな~んだ?」


…あ!


「あたしの携帯!」


颯真の手にはあたしの携帯があった。


「どこにあったの!?」


「…リビング。」


リビング…?


あっ…そういえば朝ごはん食べる時に携帯持っていって…机の上に置いたままだったかも…。


「ありがと!」