Lemon Chocolate



「へぇ、そんな大切なもの?」



「いいからっ!ねえ!!」


お腹に馬乗りされてるから起き上がることもできなくて。



「認めるんだ?」


イラつく。



「認めるから返しなさいよ、」



そう言うと彼は優しい笑みを浮かべてソレを私にポイとわたした。



それと同時に立ち上がってくれたので

早急に立ちあがる。


「あんた、何者なの?」



震える足と声。



「ここの学校の生徒会長様かな」



せ、生徒会長様。



「今日からお前は俺の雑用係」



「...は?」


「どんなことでもハイと言って従う。
破ればお前のこと世間にばらす」



...最悪だ。



「返事は?」



「...ハイ」



学校を卒業する。


それは母と交わした約束。


1人暮らしは不安だろうから、と

手作りのお守りもくれた。

ソレがこれ。