私は思わず目を閉じた。




しかし、私に剣が振り落とされることもなく、恐る恐る目を開けてみると…




さっきの男が地面に倒れていた。


え?どういう事?何でこいつが倒れてんの?


「そこの貴方、大丈夫ですか?」


誰か分からないが、手を差し伸べてくれる。


瑠「え…あ…」


もしかして、


瑠「こいつを…貴方が…殺って…?」


「ええ、そうです。捕らえられている人がいると、町の女子が教えてくれたので。私達を助けてくれた人が、まだ残って戦ってくれてるって。」



瑠「あ、ありがとうございます。あの、お名前は…?」


沖「新撰組の、沖田総司です。」


瑠「私は長谷瑠璃愛です…って、えぇ!?沖田総司!?新撰組!?」


亜「ぅ…ん……」



私の声が大き過ぎたようで、亜美の目が覚めた。すんません。



瑠「沖田って…!?一番隊組長ぉぉ!?」


沖「え…何でそれを知って…」



「総司〜、終わったか〜?折角仕事をお前の隊にやったんだそ?」


入り口から可愛らしい男がひょっこり顔を覗かせている。


沖「あぁ、ごめんなさい平助。今終わったのですが…ちょっとこの人怪しくて…」



瑠「平助!!藤堂平助!??」


藤「え…誰?」


沖「ほらね。怪しいでしょう。」