「じゃあさ、こうしよう。あたしが隼人のその手の傷今から直してあげるよ」
「え」
あたしは隼人の血の滲んだ大きな絆創膏の貼ってある手を両手で握った。
その傷は今日の美術の時間に隼人が彫刻刀で作ってしまった切り傷だった。

縫わなきゃいけないほど深い傷でもなかったが、なかなか深い切り傷だったようで隼人は今日1日ずっと痛がっていた。

「そんなことができるのか」
「魔法少女だもん」
あたしは隼人の手をさらに強く握り、心の中で呪文を唱えた。


すると隼人の怪我をした手がパッと光を放った。