私は昔から孤独だった。
いや、人と関わろうとしなかったのかもしれない。

『あんたなんていらない。あんたのせいでパパと別れられないじゃない!!』

『なんでお前は産まれたんだ?お前のせいでママと別れられない!』

人は自分の都合を他人にに押し付け、裏切る。そう幼い頃に植え付けられたからだ。

そんな私にも昔から唯一好きなものがある。

『きーらーきーらひーかーるー♪』

『千花ちゃんお歌上手ねー!』
『千花ちゃんすごーい!!』
それは歌を歌う事だ。私が歌を歌うと人が喜ぶ。それが私にとって生きる糧だったのかもしれない。