ああ。



 見上げれば青空がある。



 この世界は夢なのか現実なのかまだ、分からない。



 私が何をしたら良いのかも。



 それでもこの空は何も変わらない。



 今までと変わらないようにそこに広がる。



 きっと私は、これから出会う全てのものを受け入れていかないといけないだろう。



 全てを受け入れて、認めて



 そして、歩いていかなければならない。



 自分の足で。









 広大な草原の中の、雲一つ無い空の下。



 美しき一角獣は駆ける、翔ける。



 心地よい風を受ける私の眼下には



 フェルダン王国『ルシャ王都』の町並みが広がっていた......




 ───────────