あの頃の君へ




席に座らされると、キッチンから続々と料理が運ばれてきた。



「お、美味しそう……」



「なら良かった。意外に作るのは簡単だったから」



「えぇ!拓真が、作った、の……?」



そうですけど?みたいな顔をして頷かれ、溜め息を吐いた。



敵わない。


家事のスピードも裁縫も手先の器用さも……ましてや料理なんて完敗だ。



「こんなんでお嫁さんになれるわけない……」



「ま、そん時は俺が貰ってやるから。お前みたいな奴、誰かに任せられるわけねーし」



「ふふっ、ふふふふ」



突如笑いだした私に拓真は?マークを浮かべ、私の額に触れた。



「熱はない……頭おかしくなっちゃった?」



「ちょっと思い出してただけー。そうだよね、料理は拓真担当にしちゃえば良いんだから」



「それなら無理。今の話なし」



「えっ、待ってよ!取り消し不可だから」