「それは言ってない」 「えー、陽子さん拓真ラブだから心配してるんじゃないの?」 ニヤニヤして拓真の肩を小突く。 なのに拓真は星の浮かぶ空を見つめて、吐き出すように呟いた。 「……だな。とんだ親不孝者だ、俺は」 「拓真……?」 思わず繋いでいる手に力を込める。 拓真がいつもと違うから。 拓真の瞳があの時と同じだったから。 「俺、そろそろ帰るわ」