私はそっと葵の首にペンダントをかけ、だきしめた。

「こんなお姉ちゃんでごめん。
お母さんのことよろしくね・・・・。」


そういって、私はルラリラさんのほうへ歩き出した。


「姉ちゃん!!」

葵が後ろから叫ぶ。

「また、ただいまって帰ってくるよな?
俺とくだらねー喧嘩してくれるよな?」


私の頬に1滴の涙がこぼれ落ちた。
それでも、笑顔を作って振り向いた。
大切な人に見せる最後の顔は笑顔であってほしいから。


「うん・・・!もちろん!!」


そういって、ルラリラさんのところへいくと、




私の体は光に包まれ、消えた。