人面手首は突然現れた巨大な人型兵器に、動揺していた。
「オラ行くぞコラァァァッ!!!」
ラザガ修羅は、大地を蹴って走り出した。
轟音と共に、地面が割れ、えぐれ、弾けた。たくさんの岩が舞う。衝撃で粉ごなになった木々の欠片が葉や草が、空まで飛び散る。
豊作が叫ぶ。
「おい、策郎!何か作戦はあるのか?」
「そんなの無えよ!正面突破だ!」
「おまえ馬鹿か!」
「行くぜ!ラザガァァァッ、パァァァンチ!!」
ラザガ修羅は拳を握り締めた。
人面手首の眼前まで来ると、空気を裂きながらその拳を降り下ろす。
避けられた。
人面手首は、素早く横に飛びのいていた。
拳はそのままそこにあった山に当たった。
山が割れた。
まるで子供が作った砂山が崩されたかのように、山は地響きをたてて派手に崩れていった。
「ああ、あそこは八乙女研究所のお花見スポットがあったのに!策郎、あんた何やってんのよ!」
タツミが叱る。
「うるせえ!花は吉野だ!」
「……意外に古風なのね。あんた」



