豊作はあわてて、通信モニターに向かって聞いた。
「おい!八乙女タツミ!どういうことだ?あの化けもの、いまさっき、『ジュオームビーム』って……。まさか、あのジュオームを、あの化けものが発射したってのか!?」
「…………そうよ」
「一体どうなってるんだ?なんで奴が、ラザガと同じジュオームエネルギーを扱える?」
「あなたにはまだ話していなかったわね。奴らの正体を……」
「名前?」
「そう。奴らは自分達のことを、こう名乗っているわ。……『ジュオームチルドレン』」
「ジュオーム、チルドレンだと?」
「彼等の正体は、人体実験 でジュオームを大量に浴びさせられ、異形の化け物と化した……人間の子供達よ」
「なんだと!?」
人面手首は、土砂から這い出ると、怒りで息を荒くしながら、墜落した残酷号の方へ向かった。
「やばい、雄介、逃げろ!」
豊作が呼びかけるが、雄介は気絶したまま目をさまさない。
人面手首は、目をかっと見開くと、残酷号に向かって跳躍した。
「九島策郎!!ただいま参上!!」
そのとき修羅号が飛んできて、人面手首に体当たりを喰らわせた。
げえっと、うめき、人面手首は地面に落下する。
「よっしゃ、やっと操縦に慣れてきたぜ!」
「おい、策郎!てめえいままで何やってた!?」
「あ、破藤のおっさん。いやあ、悪い悪い。その、ちょっと月を見物に行っててさ」
あのあとうまく操縦できずに、月に衝突してしまっただなんて、ださくて言えない。
「月に衝突したんでしょ」
「てめえ、タツミ!何ばらしてんだコラ!ぶっ殺すぞ!」
「いいから、三機揃ったのなら、早く合体しなさい。もたもたしてると、あなた達、全員死ぬわよ」
「言われなくてもやってやらあ。おい、行くぞ。破藤のおっさん、雄介、……ん?雄介、どうした?」
通信モニターを見て、策郎は眉をよせた。
豊作が答える。
「化けものにやられて気絶してんだ」



