残酷号は、飛んできた拳に殴り飛ばされた。 東京ドームのように馬鹿でかい拳。 人面手首が握りしめた拳だ。 「ぐあっ」 雄介は衝撃に耐えた。 残酷号は森の木々をへし折りながら吹き飛び、崖に衝突した。 砕けた岩が降り注ぎ、激しい土煙が、大量に巻きあがった。 着地した人面手首は笑った。 きゃはっ きゃはっ きゃはははっ オモチャを見つけて喜ぶかのような、巨大な赤子の笑い声。