それから二人で馬鹿馬鹿馬鹿……と言い合う内に、いつしか片付けを全て終わらせて、俺たちは副長の部屋の前にまで来ていた。


勿論、馬鹿の言い合いは終わってない。



「……何してんの、さっさと入りなよ、馬鹿」



「五月蝿い。お前が邪魔なんだよ、馬鹿」



「……邪魔⁉︎そんなわけないでしょ、そっちの方が邪魔なんじゃん、馬鹿」



「邪魔なのは明らかお前の方だろ、馬鹿」



「……なんだ「私から言えば、二人とも邪魔ですけど…ね?」……え」



突然入って来た声に、面食らう俺と蘭丸。



声主を確かめようと目を向ければ、ニコニコと穏やかな笑顔を浮かべる沖田先生と、呆れ顔をした藤堂先生が立っていた。


恥かしいモノを見られてしまった。


そう思った瞬間、カッっと顔が赤くなったのが分かる。


居た堪れなくなって、俺は両先生から視線を外した。