「とりあえずこの廊下を歩いていってみるしかないよね」
そう言うと舞は歩き出した。
「なぜ…どうして職員室につかないの…」
絶望にひたっていた舞に声がかけられる。
「おや?
これはこれは綺麗なお嬢さんどうしました?」
「黙りこんじゃって、もしかして僕の美貌に見とれてしまったのかな?いやいや困ったね…ブツブツ」
そこには見るからに自分大好き人間のような男性教諭がいた。
男性の左手には鏡、右手にはクシを持っていた。
…この人に関わってはいけない。
この人からはトラブル臭がものすごくする。
そう感じた舞がそろりと逃げようとすると、
「おやおやお嬢さん?どこにいかれるのかな?」
「しまった…見つかった…」
「なにかお困りのようですが、僕が助けてあげようかい?」
舞はその教諭のネクタイを見ながら、
「あの…職員室に…」
とまでいいかけた時教諭の背後から一人の女子生徒が教諭めがけてドロップキックをかました。
「このナルシスト教諭が!!」
そう叫びながら彼女は舞の手を引いて走り出した。
「え…ちょ…」
焦る舞に彼女が…
「良いから、転びたくなかったら黙ってはしる!!」

