彼はリズミカルに呼吸をしている。
なんて気持ち良さそうなのだろう…。
…そんなことを思っている場合じゃない!
私はハッとして、彼に近づいた目的を思い出した。
「ねぇ、起きて。
もう外暗くなってきたよ」
「……」
もう、知らないっ。
完全に無視じゃん。いくら私でも、悲しくなる。私は、流石に嫌になって、1人で帰ることにした。
教室から生徒玄関に行っている途中に、ふと彼のことを思い出した。
彼は確か、山口誠君。
同じクラスだったんだ。
しかも、あんなにかっこよかったんだな、と思った。
女子と喋ってるところを、見たことが無い。
「多分、女子の友達がいないんだね」
「嫌いなだけだ」
「わぁっ!!!ってか、なんでいんの?」
「もう、外暗いし」
さっきまで、私のことを無視してたくせに、なんで話しかけてくるのかわからない。
そう、思いながらも、胸の高鳴りは大きくなる。
そういえば今、山口君、嫌いだって…
「ね、山口君。女子のこと、嫌いなの?それなら、私にも近づかない方がぁ…、私、こう見えて、うざいよ?」
「…、女なんか信用できねぇ」
私は、山口君の言葉の意味がイマイチわからなくて、黙って頷くことしかできなかった。
正門まで山口君と一緒に一言も喋らないまま、歩いた。
そこで私はじゃねと言って、全速力で走って帰った。
もし、家の方向が同じだったら、気まずすぎた。さっきの言葉は私には、分からなさすぎる。
しかも、この胸の高鳴りが聞こえそうで怖かった。
なんて気持ち良さそうなのだろう…。
…そんなことを思っている場合じゃない!
私はハッとして、彼に近づいた目的を思い出した。
「ねぇ、起きて。
もう外暗くなってきたよ」
「……」
もう、知らないっ。
完全に無視じゃん。いくら私でも、悲しくなる。私は、流石に嫌になって、1人で帰ることにした。
教室から生徒玄関に行っている途中に、ふと彼のことを思い出した。
彼は確か、山口誠君。
同じクラスだったんだ。
しかも、あんなにかっこよかったんだな、と思った。
女子と喋ってるところを、見たことが無い。
「多分、女子の友達がいないんだね」
「嫌いなだけだ」
「わぁっ!!!ってか、なんでいんの?」
「もう、外暗いし」
さっきまで、私のことを無視してたくせに、なんで話しかけてくるのかわからない。
そう、思いながらも、胸の高鳴りは大きくなる。
そういえば今、山口君、嫌いだって…
「ね、山口君。女子のこと、嫌いなの?それなら、私にも近づかない方がぁ…、私、こう見えて、うざいよ?」
「…、女なんか信用できねぇ」
私は、山口君の言葉の意味がイマイチわからなくて、黙って頷くことしかできなかった。
正門まで山口君と一緒に一言も喋らないまま、歩いた。
そこで私はじゃねと言って、全速力で走って帰った。
もし、家の方向が同じだったら、気まずすぎた。さっきの言葉は私には、分からなさすぎる。
しかも、この胸の高鳴りが聞こえそうで怖かった。
