あぁ、きっとあの人だろう……


この香りの持ち主はすぐにわかった


綺麗な茶色の髪が風になびいている



少し手前を歩いてくれるような人だった




横顔だけでもわかる


あの人はすごく――……綺麗な人だって



なんでだろう

―――――――目が離せない


吸い込まれていくような そんな感じ





  あの人と友達になりたい



喋ったこともないのにこんなことを思った


あの人のそばにいたい


あの人と笑っていたい