その瞬間なにか温かいものが私の心を包み込んでいった。 ただ。キスされただけなのに涙が溢れだし私はとっさに… 「なにしてんだよ!」 彼を殴って、走りだしてしまった。 まだ唇には彼の感触が残ってる。 そんなことを思いながら、奈々の約束の時間に遅れないように支度をして家を出た。