「叶羽?」


「あ…あぁ、教えてやるから…。さ…さっさと準備しろ。」


心配して声をかけた私に、叶羽は目線を合わせなかった。


「う…うん。」


なんか焦ってるっぽかったから、今はそっとしておこう。
変に声をかけて、刺激してしまっても嫌だし…。
そう思い、静かに準備をし始めた。


そしてチラッと叶羽を見ると……


「ヤベェ…。俺としたことが…。」


なぜか頬を赤くしながらそう呟いていた。