私は静かに図書室のドアを開けた。 「し…失礼しまーす…。」 開けたドアから中を見ると、窓の近くに座って本を読んでいる男の人がいた。 「杉…は…ら…叶羽…?」 聞こえるか聞こえないかの声でつぶやくと杉原叶羽はこっちへ向いた。