ひまわり

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嘘だろ・・・
嘘だろ・・・!?

さっきまでの永峰の態度・・・
やっぱり大野先生のことが好きなのか・・・?

思わず冷たい態度をとってしまった。
これ以上、変な態度を取らないようにと、永峰のそばから急いで離れた。
自分が今どこに向かって走っているかわからない。

先生のことだけじゃない。
伸也も永峰に告白をした。

「負けない」

って俺のことを真っ直ぐと見て言った。

走っていたのを止めて、立ち止まる。
膝に手をつき、肩で大きく息をする。

男子と話さない永峰。
男子が苦手だと言っていた永峰。

だから・・・俺が一番近いと思っていたのに・・・

「告るしかない…よな…。」


自分自身に問いかけた言葉は、風の中に消えていった。