「里鶴。ちょっときてー」

「ん?」



そして中庭にわたしたちはついた。






「はい。里鶴。今日はどうでしたか。」

「ええ...そうだなあ...やっぱり意識するとドキドキする」


「里鶴とりあえず普通にすることから始めないと。」

「そうだねえ。がんばってみる!でも沢本くんやたらと近いし
 緊張して話せないんだよお...」







「...っ」

この時、まさかこの話を聞かれていたなんて里鶴は想像もつかなかった。