ドンドンドンドン

『相手の四番動き早いから気を付けて。
 じゃあいくぞーっ!』

『ファイトオー!』


「うわあ...バスケ部すごい...」

「点とったっ!すごい」
「...」

「里鶴どうした?」
「...こんなプレーしてみたい...あたし決めた。」

「バスケ部にはいるよ♪」

「うちもバスケやりたかったんだよねー今見て決心した。
    うちもバスケ部はいる!」

「おしっきっまり~♪」

「見学の時間終わりだ。里鶴いくよー」


「廊下ってさー長いよねー」

「たしかに...」

廊下を歩いていると沢本とすれちがった。

ドキッ

(ああ...もう...この不思議な気持ちなんなの...?)

「里鶴どうした?」

「うううん。なにもないよ!いこいこ」

「...」





♪キーンコーンカーンコーン♪
「起立  礼」

「国語かあ...眠たくなりそう...」

「なあ湯澤...悪い...教科書忘れたからみせてんない?」

「いいよ...」
(いいんだけど...机ひっつけないといけないよね?)

ガタン
「なあこの漢字の読みってさ......ゆうだよね」

「え...ああ...うん...」

(なんかまともに目みれない...)