ZZZZ....

(沢本くん寝てる...)


『じゃあこの問題を...沢本』

『沢本...?』

「沢本くん。起きて」

「ふへっ?えーっと...先生寝てたんでもう一回いってくださーい」

ハハハハハハハハハ

クラスのみんなが笑った。

「ハハハ」

里鶴もわらった。

するとムッっとした表情で沢本くんが睨んできた。


ドキッ

「湯澤。数学わかんねえくせにわらってんじゃねーよ!このやろー!」
ムギュ

ほっぺを両方引っ張られた。

「いたたたた!ごめんなさああい...」

「はい。よろしい。」
沢本はイヒヒと笑った。

ドキッ

(なっなに...?このドキッっていうのは)

『沢本。廊下で立っていなさい』

「はい...」

♪キーンコーンカーンコーン♪


「うわあ寒かった。」

「ドンマイだね...寝てたのがわるいんだけど...」

「湯澤なんかいいましたか?」

(ギクッ!)
「いっいいえ!なにもいっておりません」

「ふーーん。」

(うおーあぶないっ...またバレたらムギュってされてドキッってなっちゃう...)

放課後...

「里鶴かえろー」

「うん」
「ねえねえ里鶴相談なんだけど」
「ん?」
「部活何にする?」

「ああーあたしはねえバスケ部かなあ」

「んじゃうちもそうしようかな」

「おおっ一緒にがんばろお♪」