春ー

少し雪が残っている。



入学式の日。

「いよいよ高校生か...」
[そうね!]

「勉強しっかりできるかな」

[大丈夫よ]

「うん...じゃあいってきます!」




ガチャン



私は湯澤 里鶴 (ゆざわ りず)。

今日から高校生になります。





「今日から...」


(あーやっぱり校長話長いな)

「これで入学式をおわります 礼」

「春休み遊びすぎた...勉強か...」

バンッ

「痛っ!」

「痛いなあ...おい。お前そんなとこに突っ立ってんじゃねーよ」

「すっすいません...」

(ってあなたがぶつかったんじゃ...)

「あいつ。沢本 三門 (さわもと みかど)ってんだよね。」

「えっあっ」
「うち 貝塚 琥珀(かいずか こはく)!沢本と中学から一緒。」

「あたしは湯澤 里鶴です!教えてくれてありがとう」
「今日から友達ね♪」
「よっよろしくね!」


「で、沢本あーゆーやつだから気にしちゃだめだよ!」
「うん。わかった!じゃー戻ろっか」