里鶴は毎日がまんした。

憂朶と沢本くんの楽しそうな空気を見てると胸がいたいけど...



そしてとうとうこのひがきた。

「里鶴。ちょっといい~?」

「おっけー」
琥珀ちゃんはこの日は風邪でお休み。

(憂朶どうしたんだろう。)


ー屋上


「ねえ里鶴...」

「ん?」
「あたしね?三門くんのこと  『すき』になっちゃったの。」


憂朶...

(この日が来ちゃったかあああああ。)

「そうなんだ!おっお似合いだよ♪」
私笑えてるよね?

ひきつった笑顔じゃなくてちゃんと笑えてるよね?

お似合いとか言っちゃった。もうだめだな...


「三門くんめっちゃ面白くてさ♪前から気になってたの」


三門くん...?

ああ。そっかわたしより関わってる時間多いもんね。
そりゃしたの名前で呼ぶことになるよね。たとえ『くん』を
つけたとしてもね。

「へえ~♪よかったじゃん。席となりだしいまチャンスだよ。
 がんばってねっ♪」

「ありがとう♪」
「ごめん今日よらないといけないとこあるから先帰るわ!
 ばいばい」


「時間とらせてごめんね♪ばいばーい♪」