ラブ・カクテル

そんな男に心奪われるなんて、あたしがどうかしてるんだ。


まだ早く気付いただけ、良かったのかもしれない。


、、、良かったんだ、うん。


あたし、まだ大和のこと、、、そんなに好きじゃない。


好きじゃ、、、ない、もん。


ただ、大和に流された、、、だけ。


、、、それだけ、だもん。


好きなんかじゃ、、、ないもん。


違う、絶対好きなんかじゃ、、、


「バーカ」


その言葉は静かに、空へと消えていった。


来た道を振り返っても、大和は居なくて、、、


あたしがお店に居ないことすら、大和はまだ気付いてすら、、、居ないんだろう。


それだけのことなのに、、、


なのに、どうして、、、こんなに、泣きたい気持ちになるんだろう。


その気持ちを振り切るように、あたしは足早に家へと向った。