ラブ・カクテル

バーテンダーを目指してるあたしにとって、とても大きな1歩だ。


「ありがとうございます」


あたしは深々と頭を下げる。


「僕も理沙ちゃんに負けないように、仕事頑張らないと」

「でも、無理はダメですよ?」

「理沙ちゃんも」


それに「はい」と、明るく答えた。


時計に目をやると、魔法が解ける時間。


「佐々木さん。あたし、そろそろ」

「そっか。そろそろ、魔法が解ける時間だもんね」


佐々木さんは、あたしが高校生だということを知っている。


学校の帰り道を、家に向って歩いていた時。


偶然、営業帰りの佐々木さんに出くわした。


佐々木さんは、あたしが高校生だということに凄く驚いていた。