「、、、ゃん、理沙ちゃん」


オーナーに名前を呼ばれ、ハッとする。


あの後、お店の時間になるまで、大和と一緒に過ごした。


お店に行く前に、一度家に帰り、着替えをしてから、お店に向った。


オーナーが大和と一緒に居たことを知っていても、さすがに昨日と同じ格好では出勤は出来ない。


大和の家を出る際に「送る」と、何度もしつこい大和を納得させるのに、意外と手こずったのは言うまでもない。


「心、ここにあらずって感じ？」

「そんなことないですよ」


図星を言い当てられ、笑って誤魔化す。


「恵理には、内緒にしといたから」


なんて、全て知っているであろうオーナーに言われる。


それに、あたしは苦笑いを溢すことしか出来ない。