休日出勤までして、朝からここに来た意味すらなくなる。


それでも、、、あたしは、文也に賭けた。


だって文也は、約束してくれた。


グランプリを、取ってくるって、、、


、、、大丈夫。


文也は、約束を破るような男じゃない。


微かに聞こえてくる拍手の音を聞き、当麻さんが、、、


「終わったな」(英語)


そんな言葉を溢した。


それは当麻さんだけじゃなく、あたし達もわかっていた。


そしてあたし達が待ち構えていた所に、続々とカクテルコンクールの出場者がやって来る。


その中から、あたしは必死に文也のことを探す。


文也の手に、トロフィーがあれば、、、


「居た」


あたしよりも先に、遠藤さんが文也のことを見つける。