あたしはどうして、大和を突き放せないんだろう。


大和と付き合っても、幸せになれるなんて保障は、どこにもない。


傷つくかもしれない。


あたしが考えてる普通と、大和の普通は違う。


そう思うのに、あたしは大和の背中に手を回してしまうんだ。


大和が落ちて行くなら、あたしも一緒に落ちていこうと思った。


大和が何に脅えているのかは、わからない。


だけど、、、


あたしが大和の傍に居ることで、少しでも気がまぎれるなら、傍に居てあげたい。


大和が、壊れないように、、、。


「、、、理沙?」


大和がゆっくり、顔を上げる。


「大和が望むなら、傍に居てあげる」


これが正しかったのか、わからない。