ラブ・カクテル

遠藤さんは何も言わず、緊張した面持ちで様子を伺う。


遠藤さんの様子からすれば、このスーツの男は相当お偉いさんなのだろう。


そんな人がどうして、ここに居るのかはわからない。


「君、日本人だよね」


スーツの男が、当麻さんから視線をあたしに移す。


「あ、、、はい」

「結構、お若いようにお見受けするが?」


あ、初めて若いとか言われた気がする。


いつも年齢より上に見られるため、正直嬉しい。


「バーには、よく行くのかな?」


優しく問われる。


「いいえ、あまり」


付き合いでお供することはあっても、個人的に呑みに行くことはなかった。


あたしの言葉を聞いて、眉を潜める。