ラブ・カクテル

あたし、何かおかしいことでも言っただろうか?


「ごめんなさい。あなたも「りさ」だなんて思わなくて。あたしも「リサ」なの」


彼女の言葉で状況を飲み込み、あたしも笑った。


始めて、同じ名前の「りさ」に会った。


「りさ」なんて、どこにでもありそうな名前だけど、今まで会ったことなんてなかった。


だからなんだか同じ名前のリサさんに、興味が湧いた。


同じ名前なのに、人はこうも違うんだ。


「よろしくね、理沙ちゃん」


そう言って、笑いかけてくれた。


こんな素敵な人と同じ名前なんだ、あたし。


なんだか自分より、「りさ」という名前が合っているようで、少しだけ嫉妬を覚えた。