年下彼氏。

「はぁ。」

早く帰りたいよー
どうせあたしには、ゲームの中の彼氏が一番合ってるんだから。

先週、街頭で目にした恋愛ゲーム。
興味本位に買ってしまい、今では手放せないもの。
腐女子だと思われてもしかたがない…


…そんなあたしでも、やっぱり彼氏が欲しい!!



『ね、アヤカちゃん。2人で抜け出さない?』

先ほどの男が、耳元で囁いてきた。

「遠慮しときます」

気持ち悪くて鳥肌がたつ。
あたしは避けるようにして、部屋を出た。