王子に恋する天使ちゃん



「あの、好きなんだ。初めて見たときからずっと気になってて………その、付き合ってくれませんか…?」


「………ふぇ?」




だれもいない中庭。
静かな木々に囲まれるこの場所で、あたしの間抜けな声だけが響く




にしても、今なんて?
付き合って………?





「付き合うって………どこにですか?」

「え?」

「え?」