王子に恋する天使ちゃん



「あの、大野葉月さんいる?」


昼休みにして静かな教室に響いた声。

声のした方を見ると、知らない男の子が立っていた。



「………あ、あたし?」



葉月って、あたしだよね。


「はいはい、またか。
いってらっしゃい。」


手でシッシッと追い払うような仕草をする由佳。


「むっ。ムカつくやつだな!」




そんなムカつく奴に見送られながら教室を後にした。