王子に恋する天使ちゃん


いきなり掴まれた腕。

お兄ちゃん以外の男の人に触られたのは、小学生以来だから、つい変な声が出てしまった。

それに、近くでみるとやっぱり超イケメン!




「お前、勘違いしすぎだっつーの。」

「へ? 勘違い?」

「別に俺はこの部屋を出て行けとも、もう使うなとも、使っちゃいけない場所なんて一言も言ってねぇ!」


あ………。 怒鳴っててもイケメン。

じゃなくて!

「じゃあ……あたし、このお部屋使ってもいいの?」

「別に、お前しか使ってねぇじゃん。」


そっかぁ。 まだ使っててもいいんだ。

「ありがとうございます!
イケメン君!」

「いや、名前……」

「へ? あ、超イケメン君?」

「いや、そこじゃねぇし!
本名で呼べっつってんだよ!」