走ってて、一瞬しか見えなかったけど すぐにわかった 夏海の背中が見えた。 「夏海ー!!」 私は、めいいっぱい叫んだ 他の人にジロジロ見られても 夏海のためだもん 親友のためだもん! 「光!」 夏海は、今にも泣き出しそうな顔で私の名前を呼んだ 「早く!もう、白井先輩が飛行機乗っちゃうよ!!」 「光、ありがとう」 その夏海の言葉は、たった一言だけど嬉しくて 私、夏海の役にたてたよね? 夏海、頑張って。