サッカー王子と同居中!




一ノ瀬先輩に褒められることを目指してやってきたから、こんなに早く褒めてもらえたことがすっごく嬉しい。



先輩の言葉でもっともっと頑張れそう。



「立花?聞いてる?」



「あっ、ありがとうございます!



あたしもっと練習して、先輩に『できるようになったね』って言ってもらえるように頑張ります!」



「あぁ、楽しみにしてる。頑張れよ!」



「はいっ!」



先輩はくしゃっとした笑顔で言うと、あたしに給水ボトルを渡してピッチへ歩いて行った。




「かっこよすぎる……」



もう絶対忘れられない。



自分に笑顔を向けてくれたことが嬉しくて叫びたいくらいだ。



お母さんが仕事から帰ってきたら絶対報告しないと!