「一ノ瀬先輩に褒めてもらえるように毎日練習してて……でもまだまだです」
「そんな謙虚にならなくてもいいじゃん、一生懸命頑張ってるなら。
圭馬だってひかるちゃんみたいな熱心なマネージャーが来てくれて嬉しいと思ってるよ。
まぁ……圭馬の頭の中はいつも芽衣ちゃんでいっぱいだけどね!」
七瀬先輩は一ノ瀬先輩の方を見てバレないようにクスクスと笑っている。
あっ!芽衣ちゃんって入部しようとしてた時にも聞き覚えが……。
きっと七瀬先輩の言い方からして一ノ瀬先輩の彼女さんだよね。
「あの……芽衣さんって」
聞いていいのか分からないけど、気になってしまったあたしは七瀬先輩に聞き返していた。

