その言葉を聞いて、あたしの足もピタっと止まる。 これだけは本当に聞きたくなかったんだけどな。 前の時は遠くだったから全然聞こえなかったけど、今回は当たり前のように聞こえてくる。 はやくこの状況が終わって欲しい。 これじゃあ足音が二人に聞こえて、部活にもいけない。 「ありがと、気持ちは嬉しいよ」 「じゃあわたしと……!」 相ケ瀬くんの言葉に女の子は急に期待した声に変わった。 チョコレートもらってもいいからちゃんと断って……お願い。 あたしはぎゅっと自分の手を握りしめた。