間宮先生も腕を高く伸ばして喜んでいる。



悔しい気持ちを勝ちたい気持ちに変えて今日まで駆け抜けてきた冬の大会予選。



それがついにみんなで、みんなで県一番になって優勝を勝ち取った。



「………っ。よかった、本当によかった」



ピッチに集まった部員たちはそれぞれに抱き合ったり、ハイタッチしたり、言葉を交わしたりしながら喜びを分かち合っている。




そんな中、あたしの視線は無意識に相ケ瀬くんに行ってて探してみると



彼は先輩たちに囲まれながら頭を撫でられたりしながら、背中を叩かれながら「本当よくやったよ!」と褒められている。



そんな時、ちょうど相ケ瀬くんがこっちを見てきてバチっと目が合った。