「…………」



「えへへ」



「きもっ。もうここにいる理由ないし帰るぞ。



今日の夕ごはんオムライスだから」



決定事項と言って先に歩きだした相ケ瀬くん。



その背中はなんだか嬉しそうにみえる。



「いいよー!作ってあげる!バターライスとチキンライスどっちにする?」



「バターライス」



いつか、いつか今度は相ケ瀬くんの口から「好きだ」って言ってもらえる日が来るといいな。



一生来ないかもしれないけど。



相ケ瀬くんと仲直りできて良かった。



ちょっとびっくりしたけれど、こうしてまた相ケ瀬くんと話せるようになったのは七瀬先輩のおかげ。